しくじりプロデューサー 俺みたいになるな! バレンタイン編
Pカップ回。
シャニマスPの皆様初めまして。白条美海麗奈と申します。シャニマスでは幽園凛子という名前で活動させて頂いています、智代子・凛世・霧子担当Pです。Pカップの智代子ランキングでは最終順位2位で終わらせて頂きました。イベントを走った方は本当にお疲れ様でした。
さて、早速ですが本日なぜブログを書こうと思ったかというところについてお話します。
編成や走り方については色々な方が書かれていますので、別記事かツイッターでざっとは書く予定はありますが、ここでは深くは解説しません。
私には私にしか書けないこと、敗北者の観点から何を気をつければいいか、私はなぜ負けたのか、それからイベントを走る時初心者ランナーがこれだけはやってはいけないということを書いていこうと思っています。
私はこのイベントだけで数え切れないほどの失敗をやらかしています。負けてしまったのは当然とも言えるような散々な内容だったので、自分への戒めも兼ねて記事にすることにしました。
・Day0 前準備
イベント前日です。歴戦のランナーはドリンクや食料などを買い込んでがっつり睡眠もして準備万端だったと思いますが、この時点で私はやらかしています。
食料に関してはカップ麺が山ほどあったのですが、私はエナドリ類を一切用意していませんでした。そしてもう一つ事前にプロデュースを終わらせておくというスタートダッシュも用意していませんでした。これは単純にそういうのあったなーって感じで忘れてましたね。
そして、この時点で結構な遅れを取っていたと思います。正直私はマラソンイベントの超上位争いというものに本格的に参加するのは初めてだったのでイマイチイメージが掴めず、どこかナメていたと思います。そして、この甘い考えは初日に吹き飛ばされることになります。
ここでの戒めの言葉はこれです「備えあれば憂いなし。イベントを走るなら考えうる限り最高の備えをしておくべき」
・Day1 イベント初日
そしていよいよイベントが始まります。当然準備をしていない私は初手で置いて行かれます。が、この時点では私は冷静でした。なぜならこう考えていたからです。
まだイベントは始まったばかり。先は長いし慌てる必要はないだろう。
この考え自体は非常に大事ですし、初日からこの考えに至ることができると精神的な余裕が生まれると思いますが、計画的にこれを考えられている人こそが強者だと思います。私の場合はただスタートダッシュに失敗した自分を慰めているだけにすぎませんからね。
結局このあと、止まることなく伸びていくボーダーにどんどんと焦っていくことになります。ここで200万余分に稼げていたら、ひょっとしたら未来での立ち回りも変わったかもしれません。
・Day2-3
イベントが始まり、夜になり、朝になり、休まず走っていた私は、2/10の午前3時頃。1億ポイントに一番乗りで乗せることに成功します。が、ここですでに私は間違いを犯しています。ずっと動画を見ながらシャニマスをしていた、つまりシャニマスの優先度を2番目にしていたために、走行効率があまり良くなかったのです。中盤の自分の日速を見ても、36時間も走れば1億2000~3000万人程度までは伸びていていいはずでした。ここで実はガッツリ走っているように見えてロスをしていました。
ここでの戒めの言葉はこれです。「二兎を追う者は一兎をも得ず」走るなら、イベントに集中するべきでした。もちろんモチベーションの維持は大事ですが、プライオリティの設定を間違えてはいけません。一番は走ること。
話を戻して、1億を越えたところで私は初めて眠りにつきました。次の日にどうしても調整しきれなかった分の仕事の打ち合わせが入っていたのもあるし、単純に疲れていました。まあコレ自体は仕方ないので割り切ります。
そして朝起きて仕事して昼下がりに直帰して、シャニマスを開きます。するとなんとトップと3000万ポイントも差をつけられていました!
これは当然で、本来の走りを最初からしていれば付かなかった差なのですが、こっちがぬるい走りをしてる間に相手は休めているわけです。しかしそこまで思い当たってない私は焦ります。そしてこう決意します。
とりあえず無理してでも全力で走りまくって、追い付く。駄目なら1位は諦めよう。
実はこの時点で勝負は半分ほど決していたかもしれません。というのも、イベント開始からの私の行動記録はこんな感じです。
さすがにここから起き続けるには睡眠時間が少なすぎます。が、この時点では意外となんとかなっていました。人間やればなんとかなるものです。
・Day4-8
結局私は寝ることなく走り続け、その甲斐あってか2/11の夜にはとうとうトップと500万圏内に入りました。さすがに限界を迎えていたので少しの睡眠を挟んでの再追撃で2/12、とうとう首位奪還というところまでいきます。
この時期は自然に睡眠を挟むこともできており、理想的な走りができていました。多分この走りを続けていればワンチャンあったと思います。その後も2/13、2/14と順調に走って微妙にリードを作ることにも成功しています。この時期は日速7k万近く出ていたはずですが、集中できていたこともあり体への負担はそこまで大きくなかったと思います。
が、2月15日。ついにやらかしてしまいます。ここまでずっと最終1位の方と並走していたのですが、その方が一旦ぴたっと止まったんですね。
そしてこの日までは相手が止まったら自分も少し止めて寝る、というサイクルを繰り返していたのですが、ここで私は欲張ってしまいます。
「ここで突き放して次に相手が止まるまで走り続けたら残りの期間的に確実に勝てるぞ」
はっきり言います。これが大失策でした。
確かにこのあと、一時的にリードを2000万ぐらいまで作ることができました。
が、その時点での私の稼働具合を図にするとこうなります。
見ての通り、明らかに限界を超えています。長めの睡眠から入った初日、そして体力がまだある時期だった11日時点では問題なかったんですが、ここに来て無理を通そうとするのは話が違いました。
そして運命の日を迎えます。
・Day9
15日から継続して走り続けていた私はここに来て体調の変化に気づきます。
まあここまでも文字を文字として認識できなくなってたり、プレイしながら半分寝落ちみたいな状況で走ってるみたいなのはあったのですが、そこまで周回精度は落ちてませんでした。15日夜あたりからは、視野が一気に狭くなり、視界が霞んで目押しゲージを止める精度が一気に落ちました。
ここまでなかった体力最大でGood出したり、2段階目でパフェを止められなくなるといったことが一気に起こります。この辺で少し効率が落ちますが、とはいえまだ寝ずに走り続ければ逃げ切れる範囲だ、と逃げ続けることにしました。
そして16日の朝を迎えます。確かここらでちょっと限界だなと休息を取ったはずですがいつごろだったか記憶が全くないです。寝たとは思う。
そして休憩明け、ちょっとプレイしてすぐ目眩がひどくなり、手だけが勝手に動いて本来アピールするべきではないところに仕掛けてオーディション負け、というのを連発して走行の精度が一気に落ちます。仕方ないので再度寝て起きると、走行精度は更に落ちていました。
ここで何をトチ狂ったか、私は眠気覚ましのためにシコりました。興奮して目が覚めるんじゃね? という安直な考えです。無論、これが不調の決定打になったのは言うまでもありません。意識レベルが下がりすぎてて冷静に考えれば駄目なこともやってしまったんですね。人間ここまで頭が悪くなれるもんなんですね。
その時点で1500万差リードがあったので走ってるうちになんとかなるだろうと思っていましたが、そこから約10時間程度。お相手はしっかり休息を挟んでいるので止まりませんし、とうとうこちらのリードはついに700万まで溶けました。調子はさらにひどくなるばかり。
あれ? このまま走っても無理じゃないか? っていうかこれもうほとんど走れてなくね? 一周90万が連続するのは控えめに言って終わってるのでは? ここまで走ってきたのに俺負けるの?
と、頭のなかでぐるぐる真乃めぐる助けて状態に陥りながらプロデュースしますが、当然うまくいくはずもありません。
結局身体的にも精神的にも限界を迎えた2月17日の深夜にリタイアを選択します。最終的な稼働グラフはこんな感じです。
正確には17日昼以降起きてるタイミングはありますが、走ってないので実質睡眠ということで青くしています。リタイアして寝て起きた後、病院に行ったらインフルエンザの診断を受けました。
ただこの記事を書いている現在、気分は悪いと言えば悪いですがシャニマスを全然やれないというほどではありません。しっかり眠った効果もあるでしょうけど、多分この状態なら走れたと思います。
では私はどこで間違えたのか?
明確ですね。自分の限界を超えて稼働する判断を下した2月15日です。
何事も限界を越えると一気に力を失っていくものです。
風船も膨らませすぎると割れますし、陸上競技も最初にトバしていったら最後までペースはもちません。それはゲームのマラソンも同じでした。
つまりはこういうことです。
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」
孫氏です。
私は相手のことも知らず、そして自分がどこまで走れるのかも知りませんでした。
そのため自分の限界を越えて走った結果、病気と重なったという不運はあったものの自滅する形で走行を終えてしまいました。
自分がどこまでやれるのかを弁えていれば、このような結末を迎えることはなかったでしょう。
以上が私の走行の記録です。私から伝えたい3点をおさらいします。
1.「備えあれば憂いなし。イベントを走るなら考えうる限り最高の備えをしておくべき」 基礎中の基礎です。
2.「二兎を追う者は一兎をも得ず」 走る時は走る事に集中した方が結果うまくいきます。どうせずっと走らなければいけないので。
3.「彼を知り己を知れば百戦殆からず」 並走相手の動きはもちろんのこと、自分自身の限界も把握しておくと最適な走りができるはずです。
あとはおまけで絶対にシコるな、体力を無駄遣いするなとも書いておきます。
これらの観点が欠けていたために、わたしは最終日目前での大失速を招いてしまいました。
悔やんでも悔やみきれません。1位が取れなかったのも少なからずありますが、最も大きい感情は最後まで走りきれなかったことに対してです。
冒頭で敗北者と書きましたが、並走相手に負けたということではありません。最後までは知れなかった自分自身、そしてこのイベントで達成するべき目標を達成できなかった、そのことが私を敗北者にしたんですね。
最後まで走ってそれで結果を見たかったけど、それが叶わなかった。とても辛いことでした。最終日一日はボーっと過ごしてましたが、後悔ばかりが頭に浮かんできていました。
以上、皆さんはイベントはしっかり計画性を持って走りましょう。ノリと勢いだけで走って俺みたいになるな! という主旨の記事でした。
次走る時があれば、その時は今回より一つでもいい順位が取れたらと思います。
長々とお付き合い頂きありがとうございました。